買い切り型VPS CloudAtCostを使ってみた感想

要約

クソ安いけど、障害起きまくりなので、冗長化や自動化の勉強になる。

CloudAtCostって何

Cloud At Cost - You don't have to pay sky high prices to be in the Cloud.

カナダの企業のクラウドサービスで、VPSとかWebHostingなどの機能を提供している。 特徴は、"買い切り型"で、多くのVPSサービスでは普通使用量が月額課金であるのに対して、なんとここでは契約時に1回払えばそれ以降は払わなくていいのである。 一瞬耳を疑うような話であり、ビジネスモデルはどうなっているんだとという気もするが、とりあえずクレイジーでカオスなサービスなので是非契約しよう。 詳しいことは下記のページを読もう。

nemumu.hateblo.jp

メリット

  • 安い。 → 1CPU/512MB MEM/10GB SSDが$17.5(2017/03現在定価$35の50%OFF)
  • VMの性能毎にプランが用意されているように見えるが、基本的にはリソースを買って、あとからコントロールパネルでVM必要なリソースを割り当てる形式になっている
  • 2chtwitterで阿鼻叫喚している人を観察できる
  • ドジっ子ちゃんぽさがあって可愛い/微笑ましい

デメリット

  • CPUの性能は良くない
  • DISK IOの性能は良くない
  • webコンソールが平文
  • 特にセール中・後(80%OFFなど)下記の状況が頻発する
  • セール中・後でなくてもそれなりに下記の状況が頻発する
  • VMが作れない
    • IPアドレスが無いと言われる→別のデータセンターを選択するとうまくいく場合も/IPアドレスが空くまで根気よく待ちましょう
    • VMの作成に失敗したと言われる → 根気よく作り直しましょう
    • ぱっと見VMの作成に成功したようだがログインできない → 根気よく作り直しましょう
    • 出来た直後はログインできたのに、時間が立つとログインできなくなる → 根気よく作り直しましょう
  • ログインできなくなる/IP到達性がなくなる → 根気よく待ちましょう/根気よくrestart掛けましょう/webコンソールからアクセスしてみましょう
  • webコンソールからアクセスできなくなる → 根気よく待ちましょう/根気よくrestart掛けましょう
  • diskがreadonlyになる → 根気よくrestart掛けましょう
  • 他のVMとIPが被ってる疑惑
  • 他のユーザと同じVMが割り当てられてる疑惑
  • APIがあるが、一部のAPIにおいて仕様どおりでない明らかに内部のエラーが返ってくる

tips

基本的に上記の対策。

  • VMの作成に成功したら、すぐログインして、OSアップデート・各種設定をする
  • diskがreadonlyになるのは、IOがタイムアウトになるのが原因らしいので、タイムアウトを伸ばす下記のコマンドを/etc/rc.localあたりに仕込む(2chより)
    • echo 600 > /sys/block/sda/device/timeout
    • echo 600 > /sys/block/sr0/device/timeout
  • diskがreadonlyになってしまったらもうどうしようもないので、下記のような自動で再起動するcronを仕込む
    • 0 * * * * touch /tmp/write_test || /sbin/reboot
  • IP unreachableになってしまったら再起動する下記のようなcronを仕込む
    • 0 * * * * ping -W 1 -c 1 8.8.8.8 || /sbin/reboot

cpuinfo

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